政策論争
2024/05/02
 先般行われた衆議院島根1区補選ではほとんど政策論争が交わされませんでした。民間で企画された討論会も当選した候補の欠席で実現できずじまいでした。
 そのような中、先般、岸田総理が松江市内での演説で「8の字構想である境港出雲道路はしっかりと行う」と発言され、聞いていた私たちは「やった-」という思いでした。というのも島根県は現在財政力指数が47都道府県で最下位であり、国の後進地に対する補助金は1.25%かさ上げされます。直轄事業による国道の新設の場合、経費負担割合は通常、国 : 都道府県 = 2/3 : 1/3 = 67 : 33 である。「引上率が1.25の場合、国の負担割合が 2/3 × 1.25 = 5/6 となるので、経費負担割合は 国 : 都道府県 = 5/6 : 1/6 = 83 : 17 となり、都道府県の負担が通常の半分に軽減される。」
また、県負担分に原発債が使えればさらに負担が少なくなります。こういったことを踏まえて国が正式に認めていただければ圏域の経済は非常に活性化すると見込まれます。そういった意味でも今回の選挙は大事な選挙であったと思います。少し不満なのは出来る出来ないは別として両方の候補とも「新幹線」について何も語らなかったことが残念でかないません。今回の選挙区の市長会や議長会、それぞれの議会では推進活動を行っているのに、政策として述べられませんでした。国会議員を選ぶ選挙なので国政として何を行うのか論争する選挙が望まれます。

衆議院補欠選挙惨敗
2024/04/29
 今回市民、衆議院島根第一選挙区の皆様からは大変厳しい判断を受けることとなりました。自民党から見れば圧倒的な惨敗です。支援いただいた多くの皆様には大変なご迷惑をおかけしました。今回の選挙は補欠選挙であり、政党を選ぶのではなく人を選ぶものと考えていましたが、政治資金の問題が争点になり、肝心な政策や何をしたいのかという政治家としての資質が問われる選挙にならなかったように感じています。過去、小泉政権のころ「郵政民営化」が叫ばれ閉塞した状況に変化を渇望していた大衆の圧倒的な支持を得ていましたが、結果地方におけるソ−シャルサ−ビスが失われ、当初民間でもできるという事でしたが、結果、人口減少、儲からないので撤退という事になりサ−ビスは低下の一途をたどっています。またこのころから経済の低迷から非正規職員が多く採用されることとなり、今では雇用の40%は非正規だと言われています。このことは女性の社会進出がしやすくなったという利点もありましたが、非正規であるがために賃金が上がらないという事や、賃金ががらない為に仕事に対する責任感が無くなったと言われています。また、女性の社会進出に伴い出生率の低下が大きくなり、こういったことが日本の競争力を逆に低下させたのではとも言われています。社会情勢に対してその都度対応を変えていかなければなりませんが政党の掲げる方針や政策はなかなか変わることが出来ません。当選された亀井さんには多くの県民の皆様が投票されました。「批判」ではなく「有言実行」が求められます。

松江は大丈夫?
2024/04/26
 政府は物価高騰対策で住民税非課税世帯への給付や一律4万円の税控除を行い、松江市でも決まってから4か月かかりましたが先日の臨時会でやっと議会上程され決まりました。このこと自体はバラマキ、逆に税を増やしていると野党は大騒ぎしますが、過去に自分たちが政権を取っていた時にはもっとひどかったことをしていたのに忘れたのでしょうか。それよりも今回の減税や給付で気づいたことは松江市の約90,000世帯のうち約23000世帯が非課税世帯であること、今回の4万円の税控除においても納税義務者約96,000人のうち税控除が4万円しきれない、つまり年間税金を4万円払うことができない納税義務者が38000人もいることです。10万円の給付、子供に一人当たり5万円支給、などと行っているのはまさしくこのような状況が全国的にあるからです。仕事が無い、給料が少ないなどとよく報道されますが、民主党政権時に0.7であった有効求人倍率は現在1.3倍程度島根県でもあります。逆に企業から見れば人手不足時給はどんどん上がる状態です。にもかかわらず38000人の方が年間4万円の所得税住民税を払っていない現状があります。正職員になっていないフリ−ランスの方も多くなっていると思いますが、税の申告がなされているのか少し疑問がわいてきました。松江市でこのような数字が出るのなら全国ではどうなのか、市の予算や決算では税収が増えているのに、約5分の2の方が税控除できないほど税を納めていない状況は何とも不思議です。
野党はこういった矛盾を質問するべきで、批判を繰り返し自分たちの政策は公表しない、こういったことに矛盾を感じ国民民主党は立件民主党から離れたはずなのにまたもや選挙では同じ行動をお行います。
 私は自民党員なのですが今回の派閥の政治資金規正法違反は「なんとも馬鹿なことをしたものか」と感じています。しかしながら私が参加したパ−ティ−の参加費はそういった政治家の皆さんに頑張っていただくため政治活動に使ってほしいという思いで支払いました。きちんと政治活動に使ったと報告すれば何も問題のない行為です。そのような中ほとんどの議員が政治活動に使っていると修正報告をしているようですが、個人的には雑所得として税務申告し税を払うべきと考えます。そして使ったものは経費として申告するべきです。それができないのなら災害地へ全額寄付するべきです。そういった処理をしてから新しいル−ル作りに取り掛かるべきで、今回の状況だとこれからもずっと指摘されることになります。
自民党の今回問題となった会派にはにそういった謙虚さと自浄作用を期待します。しかし今回補欠選挙に立候補している錦織さんはそういった問題には一切関係がありません。純粋に島根県、ふるさと松江市と選挙区の皆さんのことを思い立候補されています。批判ばかりで政策のない候補よりも故郷を思い、今までの経験を十分に発揮できる錦織さんに逆転していただきたいと思います。

議員定数
2024/04/24
 先日の臨時会本会議で前代未聞の出来事がありました。議員定数についてこれまで10回の特別委員会が行われていましたが、委員会は最終的に34人を3人削減する31人とした報告を行いましたが、30人とする意見を主張するあまりに、委員長は報告を副委員長に行わせ議場を退出、討論では各会派が賛成意見を述べる中、共産党と共に反対討論、討論の内容は各種団体のアンケ−トでは30人が多かったことまた、採決時に議長に多大な負担が生じるため偶数が望ましいとのことでした。
松政クラブの討論は会派で取りまとめたものを野々内議員に行っていただき、前回の定数決定から人口は約1万人減少し今後も減少が見込まれること、地方交付税は包括算定されており議員定数は算定基準とされていないこと、現在減員3人で議会運営に支障が生じていないこと、全国同規模自治体の定数は28〜32であり、その範囲内で当初31人とする会派意見を言ってきた経過もあります。その後各種団体の意見で30人とする意見が多く出された事から、30とする主張を行ったものの各会派の意見をまとめることが出来ませんでした。議員定数等については、大方の意見をまとめるのが大切であり、また32とされた会派も31とするなど定数をまとめるために努力されました。採決で数を競ってまとめることができなければ、現在の34のままで次回選挙を迎えることになり、それは私共会派の望むところではなく、総合的に勘案し松政クラブでは31と主張しました。
 今回の案件は他の案件とは違い優劣を競うものでもなく、また、議会全体のことであり調整をしていくことが肝要でした。しかしながら各会派と調整をしようとせずに自分たちの主張ばかりを繰り返し、挙句の果てに委員長は自身がまとめたことになった委員長報告を行わず副委員長に行わせ議場を退出することとになりました。30人を主張し本会議で否決されれば現行の34人が次回選挙での定数になることが分かっていて行ったのかは不明ですが、稚拙な判断としか言いようがありません。最後まで自分たちの主張を貫くのは構いませんがその前にやることを行わず言いたいことを言うというのは、現在選挙を戦っている国政における一部野党と同じであるように思えます。

宿泊税
2024/04/16
 宿泊税についていろいろな議論というよりも、個人の意見を述べらる方がおられます。税を回収するときに「取る人と取らない人」を決めるのは事業者に大きな負担が生まれます。減免される方とそうでない方をだれが決めるのかトラブルの元です。修学旅行、県内の出張などいろいろな事情があるかもしれませんがまずは一律に徴収するべきです。そのうえで減免する措置を行うなら、市や県が窓口となり減免を行えばよいように思います。入湯税やゴルフ場利用税にそのような減免措置があるのなら参考にすればよいと思います。あまり、事業者に負担がかかるような政策、思い付きの発言ははいかがなものかと思います。

国体会開催論議
2024/04/13
 国体の開催について、にわかに各都道府県の知事が意見を述べられるようになりました。人口減少による財源不足など都道府県での開催が重荷になっている地域の意見が主なものです。過去には国体の順番が来ると、「道路はきれいになり」、「有料道路は無くなる」、「普段整備されない体育施設も大会基準の整備がしていただける」などメリットもあり各都道府県が競って誘致したものです。現在でも国体会場になる施設の改修などは国の交付金が事業費の半分出るはずです。国体会場は県の施設以外では市町村の施設を使うため市町村は施設の更新には国体があればと考えたものです。国体の運営費用は200億円前後といわれていますが、施設の改修費、運営に係る費用、その費用分担などあまり県民に説明はされていません。そういった中、今度の島根県で開催される国体も一市町村1億円の補助といわれ多くの競技を開催する予定の市では、あまりこの競技を我が町でと手を上げられませんでした。しかしながら町村で一競技しか行わないが一億円の補助がいただけるのはありがたく、開催協議が県内各地に分散されます。そうなれば必然的に開催費用は多くなり都道府県の負担は大きくなります。前回の国体の時には多くの市町村職員が雇用され地域での雇用が増えました。また、多くの施設が更新されたり新たに建設されたり地域の活性化にもつながりました。そこには県も市町村も大きな借金を作り数十年かけて返していきました。50年に一回の大プロジェクトですが国民、県民の40%以上を社会保障で賄わなければならない状況が地方には起こりつつあり現在の物議になっているのかと感じています。

小野寺五典衆議院議員
2024/04/11
 先日、小野寺五典元防衛大臣のお話を聞くことが出来ました。錦織功政さんの応援に駆け付け講演をいただいたのですが、誠実な人柄もあり大変わかりやすく、講演いただき日本の現状、各国の考え方、今後の動き方など詳しくご説明いただきました。政治家の言葉の重み、政治家が発する何気ない発言で、戦争など国の判断の基軸が出来てしまう、それだけ政府の一員になれば責任ある言葉を選ばなければならないのがよくわかりました。私も発言の重さをしっかりと把握して話さなければと勉強になりました。しかし世間はその言葉が分かりにくい、はっきり言わないという事で批判が繰り返されています。言質をとるという事は非常に大事ですが、昨日の講演を聞いているとそのことが下手をしたら戦争を引き起こすきっかけになりかねないという危うさを感じました。すぐそこまで戦争の火種は来ているのに平和ボケした国会議員のなんと多いことか、それも自民党の政治家の中に派閥と称して存在したことが情けなく感じています。では野党はどうかといえば、もっと悪く、現状認識も出来ていないのではと感じます。昨年ある企業の社長さんに、日本地図を見せていただき、中国ではこの日本地図が、西日本は中国領、東日本はアメリカ領とかいてあるとのお話を伺いました。なんとも恐ろしいことです。こういった話がばかげていると言える環境になっていただきたいものです。

 先般、錦織さんと亀井さんの公開討論が予定されていたそうですが龜井さんは辞退したそうです。政治家がどのような建設的発言を行うのか、どのようなことに無知なのか、こういった討論があると大変わかりやすいと感じています。数十人を選ぶ市議会や県議会とは違いたった一人の代表を選ぶ選択の機会です。公開討論ぜひ実現できたらと思います。

教育長旗争奪学童軟式野球大会
2024/04/06
今日は鹿島町の深田球場で、教育長旗学童軟式野球大会の開会式がありました。20回の記念大会という事もあり、松江市の藤原教育長も開会式にご参列いただきました。松江市には成人の部で市長杯があり、当時の連盟関係者が学童野球にもという事でしたが
作っていただけず、当時の山本教育長が「教育長旗」を作っていただいたのが最初の大会でした。毎年4月の上旬に開催されることもあり、新チ−ムが冬場の練習を経て始めて参加する公式大会となっています。私も毎年どんな投手が出てくるのか、どんなスラッガ−が現れるのか大変楽しみにしています。何をやっても子供は一生懸命で心が救われる思いです。
政治家もどんな時も一生懸命であった時があるはずです。今の状況は歯がゆいばかりです。

新年度
2024/04/03
 4月になりいよいよ新年度となりました。先日、お孫さんが高校野球をやっている方から、「森脇君、軟式野球連盟の会長でしょう、松江市の市営球場何とかしたら」と話しかけられました。話を聞くと周辺の市の野球場と比べて整備ができていない。孫の野球であちこちの市の野球場に行くが松江市が一番整備されていないとのことでした。そういえば周辺の野球場では阪神園芸に依頼しなんか所かまとめて整備したと、連盟で伺ったことがあります。「松江市も、修繕するよう予算をつける予定ですよ」と答えましたが、「遅いわね、市長さんはバスケットやサッカーには夢中のようだけど、野球場や、陸上競技場は興味がないかね」と話されました。確かに硬式野球場の基準は最近は両翼100mであり、県立浜山球場も改修の予定です。松江市の基準は軟式野球場の基準で、プロは呼べません。陸上競技場も8レーンしかなく一種競技場の基準を満たしていません。現在県庁所在地の松江市ではプロ野球や、大きな陸上大会はできない状況です。
新年度予算も、普通建設事業費も増加していますが継続事業がほとんどで、新規事業は少ないように感じます。
運動公園には国の補助が二分の一はいる、都市構造再整備事業が行われていますが、内容を精査したいと思います。

人事異動
2024/03/30
 先般多くの皆さんの人事が発表されました。定年の為退職される方、そのまま残り関連団体に出向される方など様々です。しかしながら管理職になると2年程度で移動するため、何となく事業の収まりがつきません。ただでさえ市長の方針から計画が出来るまでのスキ−ムが長く、事業をまとめている間に担当者が変わるという事が発生しています。このことはだれかよくわかっている方がサポ−トできればよいのですがそういった方がいないと、市民の皆さんや議会とのもめごとになりかねません。人事は非常に大事で少し間違えると国の予算や補助金が取れないという事にもなります。最近の松江市を見ているとそういったことを根回しする、考える職員さんが少なくなったように思います。課長級にでもなればそういった対策が出来るようになっていたものですが、言われたことしかできない、対策を打たない、ちょっと注意するとパワハラというのが最近の環境の様です。これは市役所に限ったことではありませんが、要はマンパワ−が不足しているという事なのかもしれません。「批判はするがこの指とまれで人を引き付ける能力に欠けている」そんな空気が長いデフレの中で「仕方ない」「出来なくても大丈夫」みたいな空気を作り出しているのかもしれません。今回退職される幹部の皆さんはある意味皆さんパワハラ上司だったのかもしれません。しかし仕事はよくやっていただきました。感謝、感謝です。次の人生も頑張っていただきたいと思います。

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