2月定例会質問と回答
2023/04/16
令和5年2月議会質問・回答
島根町の医療体制について
Q.先般2月20日をもって島根町大芦の民間医院が諸般の事情で閉院されることになった。この委員の診療科目は多岐にわたり、島根町大芦地区は元より町内全域の医療をカバ−しているといっても過言でないが今後の対応を伺う。
A.島根町内の医療機関は本市直営の診療所と2つの歯科医院となった。近隣2地区で意見交換を行い、参加された方からは「今は車の運転が出来るが将来は不安」「地区内に診療所を作ってほしい」「「訪問診療に応じる医療所を増やしてほしい」などの意見があった。島根町の実情に合った対応策について検討してまいりたい。
Q.合併記念誌の「愛するわが町島根町」には昭和44年当時の朝倉村長や地元の石川村議が後任探しに奔走し、首長が先頭になって医師確保で苦労されたと掲載されている。今も昔も変わらない姿だと思うが市長の所見を伺う。
A.市内のどこに住んでいても、安心して必要な医療を受けられ健康に過ごせることは、まちづくりを進めるうえで、重視・尊重すべき重要なポイントと認識している。医療へのアクセスを確保し、必要なサ−ビスを享受できる環境整備を整えていく必要があり、島根町の実情にあった医療が提供されるよう努めてまいる。
Q.健康診断やがん検診など町内会、自治会単位で行われており受信しやすい環境整備に努められているが今後も継続できるのか伺う。
A.地域の皆様の健康増進のため、今後も引き続き、多くの方に検診を受けていただけるよう努めてまいる。
Q.バス交通しかなくタクシ−もない島根町では、家族やしんせきなど頼れる方がいない高齢者に対してどのような対応が出来るのか伺う。
A.現在、介護タクシー事業所が1か所あるほか、町内の社会福祉法人が福祉有償運送を行っており通院・買い物など住民の皆様の生活を支えている。家族や親せきなど頼れる方がいない高齢者に対しては交通手段の確保を含めた対策について検討する。
現在の島根町の移動支援
名称 対象 利用料金 その他
介護タクシ−
野波 介護保険認定の人
身体の不自由な人
(介護保険外) 初乗り運賃 1.5kmまで620円
加算運賃 以後327m毎に90円
例 大芦〜日赤 片道3680円 病院付き添い
1000円/時
山陰家庭学園
(福祉有償運送) 要介護1以上、身体障がい者1・2級と認定を受け公共交通機関を利用した受信が困難な人(介護保険外) 5km未満は300円
5km以上は500円
登録料:2000円
松江市の保育体制について
Q.先般、幼稚園・保育所・認定こども園の在り方計画案が示されたが改めて今後の見通しを伺う。
A.平成24年度に策定した計画を見直すもので計画期間を5年とし、具体的な取り組みは「子供の成長」「保護者支援」「地域の子育て環境」の3つで構成されている。この取り組みの中で「幼児教育ビジョン」の策定、幼稚園がない地域にある公立保育所などの認定こども園化の推進、公立幼稚園・保育所の再編を掲げている。今後市民の皆様のご意見をいただき、本計画を実行してまいりたい。
Q.中学校区を一つの区域として捉え幼保小中一貫教育で保障するとあるが、中学校区という事であれば市内中心部と半島部では範囲が違いすぎる。こういった環境整備は人数や範囲で示すべきでないと考えるが所見を伺う。
A.急速な少子化の進行により集団規模が確保できず、子供同士で学びあい気づき会うといった多様な個性による磨き会いの機会が減ることが懸念される。集団としての教育活動が可能な規模とするため園児数が20名以上となることを基本として検討することとしている。検討にあたっては議員ご指摘のとおり地域ごとに大きく状況が異なることから地域性に十分配慮ししながらどこに住んでも安心して子育てが出来る環境整備に努めたい。
Q.子供の数が少なく民間では採算の合わない地域は松江市直営、福祉会などが担うべきと考えるが所見を伺う。
A.採算をとることが難しい地域については本市直営や指定管理者制度による運営を行い必要な保育環境を維持していきたい。
Q.私立保育所に対する行政支援はどのような状況か伺う。
A.施設整備については老朽化対策、大規模修繕等に係る対象経費の4分の3を国と市で補助しており、令和4年度は2施設分の予算額として2億2千万円計上している。施設運営には人件費等に係る経費を施設の在籍児童数等に応じ国県市で給付しており令和3年度は70施設に対し72億9千万円、1施設当たり約1億円を給付した。延長保育や一時預かり、特別保育に係る経費も国県市で補助しており令和3年度は全体で約1億7千万円であった。
Q.指定管理者への保育給与の査定額、直営職員の給与、福祉会職員への給与など状況を伺う。
A.本市の指定管理を行っている保育施設は5施設であり、受託者はみつき福祉会、松江福祉会の2法人である。給与査定額は設けていないが委託料については在籍児童数に応じ児童一人当たりの単価等から算定している。施設ごとの保育士の給与は公表されていないが各施設の給与規定や労働基準法に基づき適正に支払われていることを毎年の監査において確認している。賃金3%程度の引き上げについても実績報告を受け、処遇改善が図られていることを確認している。
保育士平均給与
平均給与月額
全国(民間) 249,800円
島根県内(民間) 222,800円
松江市(公立) 256,300円(会計年度職員含む)
Q.私立保育所保育士の給与の状況など把握されているのか伺う。
A.各保育施設からの実績報告を受け、適切に処遇改善が図られていることを確認している。今後も国においてさらなる処遇改善に向け、財源確保するよう市長会を通じて要望していく。
Q.保育士不足をどの様にとらえており、どのような支援が望まれているのか伺う。
A.人員の配置基準は満たしているが充分ではない。県の調査では保育士が退職する理由は「結婚・出産・子育て」が最も多く、他の職に変えたのは就業時間や労働環境が挙げられている。保育士のうち8割が「辞めたいと思ったことがある」理由は「人間関係」「仕事量」「処遇の低さ」が上位に挙げられている。市では処遇改善の取り組みを行ってきたが今後も継続的に労働環境の改善を図ってまいりたい。
原子力発電所周辺地域における防災対策の充実強化について
Q.原子力災害対策補助金の事業背景と内容について伺う。
A.福島第一原子力発電所事故において用配慮者の方が十分な準備が無い中で、無理な非難を実施したため中なられたという重大な教訓を踏まえて、避難準備が整うまでの間、安全に一時的な屋内退避を行うための施設整備の必要があり、内容は発電所から概ね10km圏内の要配慮者等の屋内退避施設や概ね30km圏内の孤立化の恐れのある屋内退避施設に対して放射線防護対策を行うものである。この補助金は定額補助を受けて島根県が行う事業となっている。
Q.国の令和4年度予算と二次補正予算の状況を伺う。
A.毎年度補正予算で措置されており、令和4年度の2次補正予算額は43億円となっている。
Q.市内病院及び社会福祉施設のうち原子力発電所から10km圏内の施設数と放射線防護対策を講じた施設数を伺う。
A.令和4年1月現在で病院は3施設、社会福祉施設は入所施設は61施設、通所施設が85施設であり、このうち補助対象となる3つの病院と16の社会福祉施設は放射線防護対策が講じられている。交付基準は鉄筋コンクリ−と構造や鉄骨構造であること、昭和56年6月1日以降の建築基準法に定める耐震性能を有すること災害の危険区域以外に立地することなどを満たしていることが要件となっている。
Q.UPZ内の孤立化の恐れのある屋内退避施設への対策は項目に上がっているが島根県の対応を伺う。
A,島根県は島根原発の概ね10kmから30km圏内に交付基準に該当する施設は無いとしている。
Q.大雪により孤立が想定される施設はあるのではないか。
A.地理的要因で孤立するケ−スは無いと考えるが施設側から相談があれば施設要件の説明など対応したいと思うので相談してほしいと言っている。
意見
UPZ圏内でも大雪で非難が出来ないなど想定される。他県(全国13県)では島根県の補助事業が終了した平成28年以降も体育館や公民館、消防施設など医療施設や福祉施設以外でも毎年のように30億円〜50億円といった国の補正予算での事業が行われている。国の要綱は随時変更されており島根県での要綱の変更が必要であり、しっかりとした市・県・事業者などの相談体制が必要と考える。
社会人スポ−ツに対しての支援について
Q.平成26年12月議会での野々内議員から硬式野球の社会人チ−ムMJGへの支援として東出雲中央公園野球場の整備についての質問に対し、社会体育施設の整備計画の中で検討したいとの答弁であったが現在どのように検討されているのか伺う。
A.硬式野球で利用できる3つの球場は令和3年度の年間稼働率を見ると、いずれも予約が取りづらい状況ではないと考える。現在整備後25年以上経過し老朽化が進んでおり、既存整備をの回収を優先し、年次的に取り組みたい。
Q.社会人野球は都市対抗でありそれぞれのチ−ムは都市の名前で参加している。MJGは約13年間の活動で30人近くのIタ−ン、Uタ−ンの選手がおり地域貢献している。松江市としてどのような支援が出来るのか伺う。
A.「松江市スポ−ツ協議全国大会等出場選手激励金支給要綱」に基づき、選手・監督・コ−チ一人当たり5000円、チ−ムで出場される場合は10名分の5万円を上限に激励金を渡している。U・Iタ−ンされた、選手の方には特段の支援は用意されていないが移住コンシェルジュや就業支援コ−ディネ−タ−がサポ−トさせていただく。今後本市としてしっかりと支援したい。
意見
松江市スポ−ツ振興計画には社会人スポ−ツやプロスポ−ツに対して「本市を拠点に活動するスポーツチームが一層活躍できるようハード、ソフトの両面で 支援を行うとともに、市民との交流を促進し、チームを応援する一体感の醸成が更に 図られるよう、地元スポーツチームの活動支援に取り組みます。」と記載されている。早急にスポ−ツ振興計画の内容が実践されるよう望むものである。 施設の改修や利用環境を整えるのはその第一歩と考える。
県議会選挙
2023/04/15
先般の県議会議員選挙で私が後援会長を務めている中村絢君が見事にトップ当選を果たしました。多くの支援者に支えられての選挙戦であり、日に日に支援の輪が広がっていくのを感じました。しかしながら初めての選挙であり、基礎票が見えない中での選挙であり、後援会役員は常に冷や冷やしていました。そのような中、中村君の演説も魂のこもった良い演説となっていき、最終日には初日とは雲泥の差のある街頭演説となり多くの有権者の心をつかんだように思いました。投票率が下がり前回より14000人の方が投票行動をされなかったことは新人候補には大変不利にはたらいたところですが、中村君には10109票という多くの投票をしていただき本人も身の引き締まる思いです。多くの皆様から託された夢や希望を実現させるため、まずは目の前のいざこざをかたずけ「是々非々」の心意気で頑張っていただきたいと思います。
桜満開
2023/03/28
昨日桜の花が満開となり多くの観光客が松江城に押し寄せています。コロナで観光客の入込数が激減し約半数になっていましたが、元に戻ったかのような賑わいです。このまま雨も降らず良い天気が続けばと思います。
令和5年度の新年度予算も確定し、これから県知事・県議会選挙、職員の移動、議会構成の変動などありますが、松江市の予算が的確に執行できるよう望むものです。国の予算が確定し県事業の個所表などが出ればまたご報告したいと思います。
議会終了
2023/03/24
今日で2月定例会が本日で終了します。
議案59件、陳情4件、同意案件8件、諮問1件、議員提出案件など4件が審査されます。
今回の予算の特徴は国の燃料高騰対策やコロナ対策など国の予算に対応したものが多くありますが、予算確保のため過去最大の財政調整基金を切り崩した予算となっています。公債費率を気にして繰り上げ償還を優先するのか一定の財政調整基金を持っていることが有利なのか、人件費、水道光熱費などの恒常経費が増える中、今後の財政運営は厳しくなります。
市民の要望に応えるためにも普通建設事業の確保はもちろん、経済対策も行わなければなりません。国の更なる有利な補助金や交付金,公債が使える仕組みを考えなければならないと感じます。
早速
2023/03/18
先日、一般質問で八束町、美保関町、島根町、本庄では幼稚園が無く、保育所に預けられない環境の子供のために幼保園化してはどうかと提案しましたが、担当部から幼保園化するまでの間、保育士など預けられる環境があれば幼稚園と同じ環境で保育園で預かるとの返事をいただきました。上定市長の見事な判断と、スピ−ドに感謝します。
過疎地域で子供を預ける環境が少ない地域にとっては大変ありがたい判断であり、子供の育ちに役立てればと思います。早速の行動に感謝です。
総務委員会
2023/03/08
6日、7日と総務委員会が開催されました。
委員長が県議会に立候補するため辞任したのに伴い、新しく委員長、副委員長が選任され私は副委員長となったところですが、慣例で副委員長の質疑はなるべく控えるため、皆さんの発言が終了した後に行います。
しかしそれぞれの委員の発言がないと副委員長自らが最初の発言となってしまう為遠慮しがちの委員会となりました。思いを述べられて何を質問したいのかよくわからない議員もおられますが、しっかりと言いたいことをまとめて「完結明瞭に」質疑していただきたいと感じました。そうはいっても私も新人の頃や、少し中身がわかるようになったころには何を質疑するのかという思いの説明が長く、ベテランの議員によく注意されたものです。限られた時間の中で審査するため自分が何を言いたいのか改めて考えてから発言されていただければと感じました。
一般質問
2023/03/02
先日一問一答方式で一般質問をさせていただきました。
内容は1,島根町の医療体制について、2、松江市の保育体制について、3,原子力発電所周辺地域における防災対策の充実・強化について(原子力災害対策補助金)4,社会人スポーツに対しての支援についてです。
島根町の医療体制については島根町大芦地区の開業医の方が諸事情で閉院されるにあたり今後の松江市の対策や対応を伺い市長自ら諸課題に対応するよう求めたものです。
松江市の保育体制については先般、幼稚園、保育所、認定こども園のあり方計画案が示されたため今後の見通しを伺うとともに保育施設に対して補助制度や支援策、保育士に対する処遇改善である給与の状況などを伺いました。原子力発電所周辺地域における防災対策の充実・強化については、原子力災害対策事業費補助金が国から県に補助金として定額補助として出ているのに、島根県では医療施設や福祉施設に10キロ圏内の事業所に対して行っていますが平成28年以降取り組んでいないため状況を伺ったものです。社会人スポーツに対しての支援については、東出雲町の社会人野球チームMJGが約13年間の活動の中でIターン、Uターンで約30人余りの方が松江市で活動している実績があり、球場の整備など何らかの支援ができないか尋ねたものです。
前回の質問でもそうでしたが、答弁がどちらにもとらえられる内容であり、市長さんが今後実績を残すためにも明確な答弁をしたほうが良いと感じています。検討して行うのなら、いつまでに行うのか。予算がないのならどのような工夫をすればよいのか。国や県に支援制度はないのか。ふるさと納税や、寄付などが募れないのか。やり方はいろいろありますが積極的に取り組んでいただければと思い質問しました。
本会議
2023/02/21
今日から2月定例会が始まります。
松政クラブからは2名の会員が県議会に立候補予定の為辞職しました。そのため委員会構成が変わるためそれぞれ委員会が初日に開催されることからいつもとは違う運営になります。これまで会派所属の議員が委員長を務めていたため議案ごとに質疑、意見を述べてきましたが今後は委員長所属会派の議員さんがしっかりと行われるとは思いますが、議会の活性化に努めていただければと思います。2人の議員には新たな門出となることをお祈りします。
出張
2023/02/11
先日一泊二日で調査・研修を行いました。
初日は文部科学省、文化庁において国際芸術祭や文化振興事業について調査しました。宍道町出身の三島議員と共に宍道町で企画しようとしている地域芸術祭において宍道湖岸や商店街を使ったウォ−ルア−ト事業が出来ないか、事例の調査と国の支援事業について研修しました。昨年瀬戸内芸術祭の視察を行い大きなイベントではなくまずは足元の地域で行える活性化事業が出来ないかと考えたところです。全国的には大きな芸術祭を国の支援を受けながら行っており、支援補助も上限8000万円などというメニュ-もありますが、来年度の企画のため申請の時期が残されていません。今後何とか第二募集、第三募集に間に合うように検討できればと思います。
二日目は国土交通省水管理・国土保全局河川環境課において河川の浚渫について国土強靭化事業債で行われるものと、総務省が発行する緊急浚渫事業債の計画や考え方において国の指導や協議において事業に影響が出るのか、どのような協議が行われるのかなどを伺いました。特に法定河川には国土強靭化事業債が適用されることもあり浚渫にはどのような事業との組み合わせで使うことが出来るのか伺いました。法河川とは河川法の適用される河川または準用される河川であり、その種類として一級河川、二級河川、準用河川があります。 また河川法の適用されない河川を普通河川または法定外河川といいます。松江市においては県が管理するほう河川が多くありますがその多くが河川管理における浚渫が行われておらず、河川管理者がだれかなどわからない市民の皆様からは私たち市議会議員に「何とかならないか」というような苦情が寄せられます。国は計画を立てれば緊急浚渫事業債(充当率100%交付率70%)や事業内容によっては国土強靭化事業債(充当率100%交付率75%)が組めるように伺いますが、松江市の県管理河川(堀川・天神川、佐々布川、玉湯川などにおいてはにおいては計画も見えませんし行った実績も小規模のものです。松江市管理の河川においては緊急浚渫事業債の利用提案をしてから多くの準用河川や松江市管理の河川において事業計画が立てられ実施されています。今回県管理の河川についても浚渫事業を進めていただくためにも市議会議員としても改めて研修・調査させていただきました。
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